余市町でおこったこんな話「その211 ローソク岩の水の精」

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大正時代のこと、豊浜に住むある船頭さんの、ご自分の決まり事として、ローソク岩の先端が4月末頃に光ると、それをニシン漁終了の合図としていました。船頭さんは付近の定置網が漁を続けていても、かまわず網を撤収していたそうです。この光は海上にいる漁夫が見るもので、その時期しか目撃されなかったそうです。
またローソク岩の対岸にある滝の潤(ま)(地名)にある滝は、ローソク岩の光による熱によって付近の雪や氷が溶けて流れているという伝説がありました。
豊浜沖で船に乗っていると、古平町との境界、チャラツナイ方面に大きな火の玉が走ることがありました。またローソク岩の先端の少し下から火の玉が降りてきたことがあって、その火の玉は海上を走ってチャラツナイ方面に消えました。この光が見えると変事が起こると言われていました。
これらのお話は、平成13年に博物館が豊浜地区出身の方から聞き取りしたお話です。
ローソク岩の先端が光るお話は「こんな話その117」で紹介しましたが、アイヌの娘が女人禁制のローソク岩に登って神様の怒りに触れ、おわびの儀式をしたところ、ローソク岩の先端が光って、人々は許されたというものでした。
このお話は昭和11(1936)年に山岸礼三さんが著した『神巌蝋燭岩』に掲載されたお話ですが、この他にもローソク岩の光についての逸話があります。
<青い光>
明治20年頃、豊浜でニシン漁場の監督の仕事をしていた青年が、映画を見るために何人かで沢町の三友座に芝居見物に行きました。豊浜への帰路、夜の12時頃に船に乗っていたところ、ローソク岩の東端に青くて大きな光を目撃しました。追い風で帆走していた船足は速く、ほどなくローソク岩近くにまで来たところ、突然、さきほどの青い光が船の帆柱にぶつかって、その衝撃で皆が絶叫し倒れ込みました。船上の人たちの服はびしょ濡れになりましたが、しばらくの間は恐怖で、誰も顔をあげられませんでした。後日、その青い光は「水玉又は水の精」なのだろうと言われました。
<浜中町から見えた光>
明治31年10月4日夜の12時頃、沢町方面から歩いてきた女性が浜中町あたりを歩いていると、シリパ岬の方から大きな光が現れました。その明るさは、付近の海面一帯を照らすほど明るく、ローソク岩の光がその原因でしたが、それもやはり水玉(水の精)であるとのことでした。
著者の山岸さんは、このローソク岩の光を「神燈」と呼び、海を行く人々にとって灯台となり、方位を示す標識となり、魚がたくさん群れてくる場所であり、暴風雨や豊漁の予告をしてくれる光であると述べています。また、ローソク岩の名前は、その形が細く長いからだけではなく、光が見えるからではないかと述べています。
同書によると、光は深夜、大時化の前に見られることが多いようで、毎年現れるわけではなく、前述のほかに大正8年、昭和10年11月12日午前0時に現れたという証言も見えます。
最近はニシンの群れがきているので、また光るかもしれません。

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図:ローソク岩(中央)、ポンローソク(左)『神巌蝋燭岩』より

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