余市町でおこったこんな話 その2「余市りんごの唄」

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駅前や商店街を歩くと、街頭のスピーカーから「余市よいとこヨイヨイヨイ~」と軽やかな歌声を聞くことができます。この唄は昭和27(1952)年頃に出来た「余市りんご小唄」という余市リンゴを紹介した唄です。
記録では「余市産業祭り」が行なわれた際に募集されて選ばれた作品とされており、四番までの歌詞の中には、緋の衣や国光、デリシャス、紅玉などリンゴの品種名がもりこまれています。作詞は森恒夫氏、作曲が中川則夫氏、歌い手は仁木町の吉田勝子(旧姓大野)さんという方です。
吉田さんは15歳の頃、テイチクが主催した後志地区の歌謡コンテストに出場し優勝をおさめ、歌手になるための上京の誘いを受けたほどの美声の持ち主でした。
「余市りんご小唄」の録音は、吉田さんが17歳だった昭和27年頃、三味線による伴奏でレコード化され、その後NCC楽団という楽団の伴奏によるオープンリール録音もされたそうです。また吉田さんは三味線の伴奏者と一緒にトラックに乗り、町内や仁木町の映画館、湯内(豊浜)や然別、赤井川の小学校へおもむき、その唄を披露してまわりました。
この頃の新聞記事を見ると、昭和28年11月13日から15日の期間で「第三回余市町リンゴ祭」を開催、全町民をあげて「盛り沢山の多彩な行事」をするという紹介記事が掲載されており、リンゴの販売促進をはかろうとした当時の熱気が伝わってきます。
同年の「リンゴ祭」は従来の町内だけのものから拡大をはかり、余市駅を中心にさまざまな催しを行ない、旅客の「眼、耳、味覚」に訴えようとする一大キャンペーンを計画していました。
駅前には「リンゴ宣伝塔」という照明塔が設けられ、リンゴ販売は町内販売業者や農協がテントを設営して行ない、駅ホールでは観光余市のパンフレットを入れたリンゴ袋の「原価特売」、旅客へのリンゴ無料サービスが行なわれていました。
公民館ホールではリンゴをテーマにしたアマチュア写真展示会も行なわれ、200枚作成したリンゴ宣伝ポスターが道内各市へ送付されました。
こうしたなか、吉田さんの歌う「余市りんご小唄」は列車発着のたびに駅構内で流れ、リンゴの販売促進に大きく貢献しました。

写真:余市りんご小唄

写真:余市りんご小唄

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総合政策部 政策推進課 広報統計係
〒046-8546 北海道余市郡余市町朝日町26番地
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